4章:内側運動制御系と外側運動制御系「姿勢制御に重要な皮質網様体脊髄路とは?」

認定理学療法士(脳卒中)のダイリハです。

ここでは学生から新人セラピストを対象に「いまさら聞けない姿勢制御」と題して、姿勢制御について簡単にわかりやすく解説しています。

第4章の4回目は「姿勢制御に重要な皮質網様体脊髄路とは?」です。

前回までは外側運動制御系の話でした。今回からは、いよいよ姿勢の土台を作る本命、「内側運動制御系」の登場です。

その代表格が「皮質網様体脊髄路」。漢字が8文字も並んでいて、正直、僕も学生時代は見るだけで拒絶反応を起こしていました(笑)。

でも、姿勢制御を語る上で、この神経路は「超優秀な予測システム」として絶対に外せない存在なんです。

例えば、立ったまま「バンザイ」をして腕を挙げる時。実は腕の筋肉が動く「約0.1秒前」に、無意識のうちに足や体幹の筋肉が先に働き、身体が後ろに倒れないように準備をしてくれています。

この「手足を動かす前に、あらかじめ姿勢の土台を安定させておく(予測的姿勢制御)」をコントロールしているのが、この皮質網様体脊髄路です。

脳卒中になると、この「事前準備」の指令がうまく伝わらなくなることがよくあります。

すると、患者さんが手を伸ばしたり足を振り出そうとした瞬間に、土台がグラッと崩れてしまうんです。「手足の麻痺が重い」以前に、「動くための土台の準備が間に合っていない」状態と言えます。

臨床で動作が始まる「直前」に目を向けるようになると、姿勢制御に対してまた一歩介入の幅が広がってきます。

次回は「皮質橋網様体脊髄路をざっくり解説」というタイトルで、この網様体脊髄路をもう少し紐解いていきます。 網様体脊髄路を臨床でどう考えてどう生かせばいいのか知りたい方はぜひダイリハのInstagramやnote、YouTubeを覗いてみてください。

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