No28. 上肢リハビリを支える環境づくりの考え方 ― スプリントやサポーターをどう位置づけるか

どうも、サギョウ先生です!

臨床で患者さんに関わるとき、麻痺手の「機能改善」ばかりに目を奪われていませんか?

実は、生活場面で手を使い続けてもらうためには、筋力や麻痺の回復を待つだけでなく、今ある能力を最大限に活かすための「環境づくり」が超重要なんです!

その環境づくりの強力な味方になるのが、スプリントやサポーターなどの装具です。

例えば、指は少し動くのに手関節が掌屈(下垂手様)してモノが掴めない患者さんがいたとします。手関節の背屈をスプリントで機能代行してあげるだけで、モノが持てるようになるケースはたくさんあります。

さらに併用療法の観点からも重要です。CI療法には一定の随意運動という高い適応基準がありますが、単体では適応外となる重度運動麻痺でも、スプリントを併用して手関節や手指をアシストすることで「CI療法の適応(対象)」へ引き上げることが可能になります!

つまり装具は、単なる変形予防ではなく、生活で麻痺手を使うための「機能補助」であり、他の強力なエビデンスアプローチと組み合わせるための「架け橋」として位置づけるのが正解です。

装具のサポートで「できた!」という成功体験が増えれば、脳の強化学習システムが回り出しま す。

リハビリ室だけでなく、生活環境をどうデザインするか。スプリントやサポーターを上手に組み合わせて、麻痺手を「使い続けられる環境」を整えていきましょう!

次回は、さらに身近な環境づくりとして「100円ショップや大手ECサイトで揃う、自主練習グッズの考え方」について解説します!

今回の内容はほんの一部です。詳しくはInstagramやnoteを確認してみてください。公式LINEでは質問受付中です!

参考文献

竹林崇(編):作業で紡ぐ上肢機能アプローチ 作業療法における行動変容を導く機能練習の考えかた.医学書医.2021.
高橋忠志,栗田慎也:脳卒中リハビリテーション治療・支援のFirst STEP 初めての臨床からわかる・できるステップガイド.第1版.株式会社メジカルビュー社.2023.

図はRe:Gakusyaが参考文献をもとに作成したものです。

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