No23. 上肢リハビリにおける運動学習の考え方

どうも、サギョウ先生です!

臨床をしていると、「リハビリの練習中は上手に手を動かせているのに、翌日になると元の動かしにくさに戻ってしまう…」と悩んだことはありませんか? 実はそれ、脳に定着した「学習」ができていないからかもしれません。

私たちがリハビリで本当に目指すべきなのは、その場限りの変化ではなく、長期間にわたって動きが身につき、翌日も再現できる「運動学習」です。どれだけ優れたアプローチを行っても、この運動学習の視点が抜けていると、せっかくの機能改善が生活場面まで汎化(キャリーオーバー) しません。

運動スキルを習得する過程には「認知段階」「連合段階」「自動化段階」という3つのステップがあ ります。最初は頭で動きを理解する顕在学習から始まり、試行錯誤を繰り返すなかで、徐々に無意識かつスムーズに動かせる潜在学習(運動記憶の定着)へと移行していきます。(例:初めは余裕がなく(顕在学習)何度も転んだ自転車も、いつの間にか友達と話しながら漕げる(潜在学 習)ようになってる。など)

さらに、運動学習には「教師あり学習(誤差の修正)」「強化学習(報酬による学習)」「教師なし学習(使用依存性可塑性)」の3つの規則があります。

単に「動いたからOK」で終わらせず、いま対象者の脳がどの学習段階にあり、どの学習規則(小脳、大脳基底核、大脳皮質)を狙って難易度や練習量を調整すべきなのかを考えることこそが、 生活で使える上肢へと導くセラピストに必須になります!

これら3つの運動学習は今後の記事でそれぞれ解説していきます! 次回は、「成功体験(報酬による学習)」の秘密について解説します。

今回の内容はほんの一部です。詳しくはInstagramやnoteを確認してみてください。公式LINEでは質問受付中です!

参考文献
長谷公隆:運動学習理論に基づくリハビリテーションの実践 第2版.医歯薬出版株式会社. 2016.
道免和久:運動学習から考察するリハビリテーション臨床.Jpn J Rehabil Med Vol. 56 No. 5 ,391-397.2019.

図はRe:Gakusyaが参考文献をもとに作成したものです。

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