どうも、サギョウ先生です!
これまで、運動麻痺や感覚障害、運動失調、使用状況といった評価について整理してきました。
今回からは、それらの評価をもとに「どのように介入するのか」を、ガイドラインやエビデンスレベルの高い論文をベースに整理していきます。

脳卒中後の上肢リハビリでは、さまざまなアプローチが存在します。 しかし重要なのは、経験や感覚だけで選ぶのではなく、エビデンスに基づいて選択することです。
ガイドラインでは、以下のようなアプローチが推奨されています。
・課題指向型練習 ・CI療法 ・電気刺激療法 ・運動イメージ療法・筋力強化練習
この他にも、症状によって推奨されるアプローチがいくつかあります。

ただし、どのアプローチも万能ではありません。 例えば、CI療法は適応が示されており、重度麻痺などでは適応が限られます。
そのため臨床では、
・健康状態(病巣から予測される脳の状態など) ・機能レベル(FMAなど) ・活動レベル(ARATなど) ・参加レベル(MALなど) ・目標(個人因子や環境因子を考慮。ADOCなど)
といった評価結果や、患者さんひとりひとりの価値観や向き不向きなどに考慮しながら、患者さんに適したアプローチを選択することが重要になります。
つまり、上肢リハビリは「アプローチを当てはめる」のではなく、評価に基づいてアプローチを選ぶプロセスが本質になります。
次回は、ガイドラインで推奨されている「課題指向型練習」について解説していきます!
今回の内容はほんの一部です。詳しくはInstagramやnote、そして一次情報もぜひ確認してみてください。公式LINEでは質問受付中です!
参考文献
日本脳卒中学会脳卒中ガイドライン委員会. 脳卒中治療ガイドライン2021【改訂2025】.協和企画.2025. 道免和久(編):CI療法ー脳卒中リハビリテーションの新たなアプローチー.中山書店.2008. Hatem SM, et al: Rehabilitation of motor function after stroke : a multiple systematic review focused on techniques to stimulate upper extremity recovery Front Hum Neurosci 10 : 442,2016.
Tenberg, S., Mueller, S., Vogt, L., Roth, C., Happ, K., Scherer, M., Behringer, M., & Niederer, D. Comparative Effectiveness of Upper Limb Exercise Interventions in Individuals With Stroke: A Network Meta-Analysis. Stroke, 54(5), 1834–1851.2023.

図はRe:Gakusyaが参考文献をもとに作成したものです。
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