2章:姿勢定位と姿勢安定「臨床で姿勢安定と姿勢定位を考えるには?」

認定理学療法士(脳卒中)のダイリハです。

ここでは学生から新人セラピストを対象に「いまさら聞けない姿勢制御」と題して、姿勢制御について簡単にわかりやすく解説しています。

第2章の最後は「臨床で姿勢安定と姿勢定位を考えるには?」です。

これまで「安定=転ばないこと」「定位=空間で真っ直ぐな姿勢を作ること」と解説してきました。

では、実際の患者さんを目の前にした時、この2つをどう考えればいいのでしょうか?

実は、臨床においてこの2つは時に「せめぎ合い」になります。

例えば、脳卒中の患者さんが、極端に非麻痺側に体重をかけて、体幹を「くの字」に曲げて立っているとします。定位(真っ直ぐ)としては完全に崩れていますよね。

でも、患者さんにとっては、麻痺側の足に体重を乗せるのが怖くて、必死に支持基底面(BOS)の中に重心(COM)を留めようと「安定(転ばないこと)」を最優先した結果の姿勢な可能性があります。

新人の頃は、つい見た目の「定位」ばかり気にして「もっと真っ直ぐ立ってください!」と姿勢を修正しようとしがちです。正直、僕もそうでした。

でも、患者さんは「安定」が保証されていないのに、無理やり「定位」を求められても、怖くて身体を固めるか、最悪転倒してしまいます。

だからこそ、「この患者さんは安定と定位、どちらでつまずいているのか?」を分析し、する必要があります。

この2つの視点を持つだけでも、バランスや姿勢の捉え方が変わってきます。

これで第2章はおしまいです。次回からは第3章に入り、「姿勢制御に関わる3つの感覚とは?」というタイトルで、新しいテーマについて書いていきます。

姿勢制御を臨床に生かせなくて困っているという方はぜひダイリハのInstagramやnote、YouTubeも合わせてご覧ください。

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