どうも、サギョウ先生です!
今回は「身体機能は改善しているのに、なぜ上肢が日常生活で使われないのか」というテーマを、参加(使用)レベルの評価から整理していきます。

上肢リハでは、FMAやARATなど、運動機能を評価する指標がよく用いられます。しかし臨床では、機能が改善しているにもかかわらず、日常生活で麻痺側上肢があまり使われないことがあります。これは「できる」と「実際に使う」の間にギャップがある状態であり、いわゆる「学習性不使用」として知られています。

こうした「日常生活でどれくらい使われているか」を評価する代表的な方法が、MALです。MALは質問形式の評価で、日常生活のさまざまな動作において麻痺側上肢をどの程度使っているかを評価します。使用頻度(AOU)と動作の質(QOM)の2つの視点から評価できることが特徴で、上肢機能と実際の使用状況のギャップを把握するのに有用です。

さらに、目標設定を含めて参加レベルを評価する方法として、ADOCがあります。これらは、患者さんが「どんな生活を大切にしているのか」を可視化し、リハビリの目標を共有するためのツールです。
単に機能を改善するだけでなく、「その上肢を生活の中でどう使うのか」を考えることが、上肢リハではとても重要になります。
次回は、上肢の「参加レベル」の評価について整理していきます!
今回の内容はほんの一部です。詳しくはInstagramやnote、そして一次情報もぜひ確認してみてください。公式LINEでは質問受付中です!
参考文献
道免和久(監)竹林崇(編):行動変容を導く! 上肢機能回復アプローチ 脳卒中上肢麻痺に対する基本戦略.P183-189 ,医学書院,2017.
Taub E. Uswatte G. Elbert T : New treatments in neurorehabilitation founded on basic research. Nat Rev Neurosci 3: 228-236.2002. 高橋香代子、他:新しい上連動機能評価法・日本語版Motor Activity Logの言頼性と妥当性の検 討。作業療法28:628-636,2009.
齋藤佑樹(編):作業療法と目標設定.臨床作業療法NOVA 2020 Summer Vol.17 No.2.p50−53,青海社,2020.
ADOC HP(http://adocproject.com/manual/trial)

図はRe:Gakusyaが参考文献をもとに作成したものです。
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