どうも、サギョウ先生です!
今回は、脳卒中後によくみられる「痙縮」による上肢の使いにくさを整理していきます。

脊髄の運動ニューロンは、興奮と抑制のバランスで働いています。
手指の細かな運動を担う皮質脊髄路は、この抑制を含めた調整に重要な役割を持っています。 これが損傷すると抑制が弱まり、広い範囲の筋活動をまとめて促通しやすい網様体脊髄路の影響が強くなります。
その結果、必要以上に筋が収縮しやすくなり、痙縮が生じます。
これは「筋肉が固い」のではなく、神経バランスの変化です。

さらに僕たちは動く前に「こう動くはず」という予測を作っています。 しかし脳損傷によって予測と感覚(結果)にズレが生じると、力が入りすぎることがあります。
つまり痙縮は、
・神経のバランス変化 ・運動予測の不一致
などが影響している可能性があると理解できます。
だからこそ、ストレッチだけでなく、随意運動や感覚入力、運動イメージを意識した介入が重要です。
次回は、感覚障害が上肢機能に与える影響を整理していきましょう。
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参考文献
石川朗、大畑光司:15レクチャシリーズ 理学療法テキスト 神経障害理学療法学I 第2版.中山書店. 2020.
Li, S., et al.: A New Definition of Poststroke Spasticity and the Interference of Spasticity With Motor Recovery From Acute to Chronic Stages. Neurorehabil. Neural Repair, 35(7): 601-610, 2021.
Nielsen JB. et al. : Spastic movement disorder should we forget hyperexcitable stretch reflexes and start talking about inappropriate prediction of sensory consequences of movement ? Exp Brain Res 238 : 1627-1636, 2020.

図はRe:Gakusyaが参考文献をもとに作成したものです。
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