No9. 運動機能の評価を左右する、上肢の感覚評価の考え方

どうも、サギョウ先生です!

今回は、上肢の運動機能を正しく解釈するための「感覚評価」を、ツールも含めて整理します。

運動は、出力だけでなく感覚との循環で成り立っています。視覚・体性感覚・平衡感覚などの情報が上行し、小脳や大脳で統合されながら運動は常に修正されます。つまり正しい感覚が入力されなければ、リーチや把持力の調整は影響を受けてしまいます。

感覚障害の検査を行う理由は、「どの神経線維が特に影響を受けているのかを判断すること」や「物を掴むことができない要因であるかを知ること」などです。

例えば、痛覚検査は「外側脊髄視床路」との関連性が強く、母指探し検査は「後索・内側毛帯路」との関連性が強いとされており、減点があった場合には、どの神経線維やそれにまつわる脳領域が影響を受けている可能性があると判断する材料の一つになります。

表在感覚検査でよく用いられる、10回法や10点法は簡便ですが、10回法は偶然当たる可能性 があり、10点法は本人の主観に依存するということは理解しておきましょう。

感覚評価は単独で完結するものではありません。運動中に顕著に感覚障害の影響が出ることもあるので、練習時の観察も忘れてはいけません。

また、FMAやSIASなどの総合評価に感覚検査が含まれていることもあるので、特に学生や新人は総合評価の中で感覚検査を行うこともオススメです!

次回は、筋緊張の評価について整理していきます!

今回の内容はほんの一部です。詳しくはInstagramやnote、そして一次情報もぜひ確認してみてください。公式LINEでは質問受付中です!

参考文献
望月久(編):バランス障害リハビリテーション 障害像を的確にとらえるための基礎理論と評価・ 治療の進め方.メディカルビュー社,2021. 望月久:神経系理学療法領域におけるバランスの捉え方の今日的理解.理学療法ジャーナル52 (9):791-800,2018.
岩村吉晃:神経心理学コレクション タッチ.医学書院.2001. 石川朗,大畑光司(編):15レクチャーシリーズ 理学療法テキスト 神経障害理学療法学I 第2版 .中山書店.2020.

図はRe:Gakusyaが参考文献をもとに作成したものです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次