No21. 上肢リハビリにおける、感覚入力を活かす電気刺激の考え方

どうも、サギョウ先生です!

今回は「感覚入力を活かす電気刺激の考え方」を整理します。

電気刺激というと筋肉を動かすイメージが強いですが、上肢リハビリでは「感覚入力」としての役割が非常に重要です。

特にTENSは皮膚の感覚受容器を刺激し、脊髄後角での情報処理を変化させることで、痛みの入力を調整すると考えられています。これにより、過剰な感覚入力が抑えられたり、逆に必要な 感覚が強調されることで、運動しやすい状態が作られます。

さらに、この感覚入力は脊髄だけでなく脳へも伝わり、一次感覚野や運動野の活動に影響します。感覚入力が増えることで、運動に関わる神経回路の働きが高まり、結果として運動を引き出 しやすくなります。

脳卒中後では、手の位置や力加減が分かりにくくなるなど、感覚と運動のズレが生じやすくなります。この状態で運動の練習のみを行うと、非効率な動きが繰り返される可能性があります。

そこで電気刺激で感覚入力を補いながら課題指向的な練習を行うことで、感覚と運動の一致が促され、より実用的な動作へとつながります。

つまり電気刺激は、「感覚を入れるための刺激」ではなく、運動を学習しやすい状態を作るための基盤として活用することも可能ということです。

次回は、上肢リハビリのアプローチをどう組み合わせるかについて整理していきます。

今回の内容はほんの一部です。詳しくはInstagramやnote、そして一次情報もぜひ確認してみてください。公式LINEでは質問受付中です!

参考文献
Enoka, R. M., Amiridis, I. G., & Duchateau, J. Electrical stimulation of muscle: Electrophysiology and rehabilitation. Physiology, 35(1), 40–56.2020.
Bao, S., Khan, A., Song, R., & Tong, R. K. Rewiring the lesioned brain: Electrical stimulation for post-stroke motor restoration. Journal of Stroke, 22(1), 47–63.2020.

図はRe:Gakusyaが参考文献をもとに作成したものです。

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