No11. 上肢リハにおける運動失調を、臨床でどう評価するか

どうも、サギョウ先生です!

今回は、上肢リハでみられる「運動失調」を臨床でどう評価し、どう解釈するのか整理していきま す。

運動失調とは、筋力低下がないにもかかわらず運動の正確性や協調性が低下する状態を指します。主に小脳やその関連回路の障害によって生じ、上肢では目標に手が届かない(測定障害)、動作の軌道がぶれる(振戦)といった所見がみられます。

運動失調の評価として臨床では、「指鼻試験」や「回内回外試験」などの簡便なテストを用いることが多くあります。

さらに運動失調の総合的な評価として、「SARA(Scale for the Assessment and Rating of Ataxia)」がよく用いられます。SARAは歩行、立位、指鼻試験、回内回外運動など8項目で構成される評価尺度で、小脳性運動失調の重症度を定量的に評価できることが特徴です。

ただし臨床で重要なのは、単に点数をつけることだけではありません。小脳障害では企図振戦や分解運動、反復拮抗運動障害など、運動の質に特徴的な変化がみられます。そのため評価ではテスト結果だけでなく、リーチや把持など実際の動作の中で、運動の軌道や修正動作を観察することが大切になります。

次回は、上肢の「参加レベル」の評価について整理していきます!

今回の内容はほんの一部です。詳しくはInstagramやnote、そして一次情報もぜひ確認してみてください。公式LINEでは質問受付中です!

参考文献
中田光俊(編):脳機能 入門 機能局在から症状・リハビリまで/実際の症状が分かる動画60本付き.メディカ出版.2023.
Eric .R.Kandel(編):カンデル神経科学 第2版,メディカル・サイエンス・インターナショナル,2022. シェイクマン、ボウマン、他:臨床神経科学とリハビリテーション.西村書店,2020. 宇川義一(編):運動失調のみかた, 考えかた-小脳と脊髄小脳変性症-.中外医学社、2017. 近藤夕騎:小脳・脳幹の多彩な臨床症状の評価と理学療法.理学療法ジャーナル; 58;1122-1129,2024.
山内康太,小柳靖裕,他.:Scale for the Assessment and Rating of Ataxia(SARA)を用いた脳卒中に伴う運動失調重症度評価の有用性について.脳卒中35(6):418-424.2013.

図はRe:Gakusyaが参考文献をもとに作成したものです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次