認定理学療法士(脳卒中)のダイリハです。

ここでは学生から新人セラピストを対象に「いまさら聞けない姿勢制御」と題して、姿勢制御について簡単にわかりやすく解説しています。
第2章の2回目は「姿勢安定を理解するにはBOSとアレを理解しよう」です。
前回、「姿勢安定は支持基底面内に重心をコントロールすること」とお伝えしました。
ここで出てきた2つの重要なキーワード。臨床に出ると、先輩たちがカルテや申し送りでよく使うアルファベットがあります。
それが「BOS」と、タイトルのアレである「COM」です。
出ました、横文字の略語。僕も実習生の頃は「わざわざ英語で言わなくても…」と心の中で突っ込んでいました。
でも、姿勢制御の動作分析をする上で、この2つは絶対に外せない必須アイテムなんです。
すごくシンプルに解説しますね。
・BOS(支持基底面):身体が床や椅子に接している範囲全体のこと。これが姿勢の「土台」になります。
・COM(身体重心):身体の重さの中心点。立位なら骨盤(仙骨のやや前)あたりにある見えない点です。
姿勢安定のルールはたった1つ。
「BOSという土台の中に、COMという重りが収まっていれば安定、逸脱すればバランスが崩れる」。これだけです。
例えば、患者さんが杖を使うと安定するのはなぜでしょうか?
それは、杖をついた分だけBOS(土台)が広がり、COMが外にはみ出しにくくなるからです。
逆に、脳卒中の患者さんが麻痺側の足に体重を乗せられない(非麻痺側に逃げている)と、立位のBOSが極端に狭くなり、少しCOMが動いただけでグラグラしてしまいます。
動作分析で迷ったら、まずは「患者さんのBOS(土台)はどうなっているか?」「COM(重心)は今どこにあるか?」をイメージしてみてください。それだけで、姿勢の崩れる原因を考える幅が広がってきます。
次回は、姿勢制御のもう一つの顔、「姿勢定位をわかりやすく解説」というタイトルでお話しします。
またもっと詳しくコアな知識が知りたいよって方はぜひダイリハのInstagramやnote、YouTubeを覗いてみてください。

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