1章:なぜ姿勢制御を考える必要があるのか?「意識的な練習ばかりしていませんか?」

認定理学療法士(脳卒中)のダイリハです。

ここでは学生から新人セラピスト

を対象に「いまさら聞けない姿勢制御」と題して、姿勢制御について簡単にわかりやすく解説しています。

第3回目は「意識的な練習ばかりしていませんか?」です。

臨床で歩行練習をしている時、「もっと膝を伸ばして!」「お尻に力を入れて!」「足を出して!」と、患者さんに細かく声をかけていませんか?

一生懸命になるあまり、つい言葉数が多くなる。正直、僕も新人時代はそうでした。

でも、この「意識させる」練習には大きな落とし穴があります。

なぜなら、本来の姿勢制御は「無意識(自動的)」に行われる側面も大きいからです。

私たちが歩く時、筋肉の動きを一つ一つ考えていませんよね。腸腰筋に力を入れて、前脛骨筋に力を入れつつ、遠心性に働かせて~なんて考えていません。

それなのに「膝!」「お尻!」と身体の内側に意識を向けさせると、大脳皮質が過剰に働き、かえって動きがロボットのようにぎこちなくなってしまう可能性があります。

さらに、意識で作った姿勢は、歩きながら話すといった「二重課題(デュアルタスク)」になった途端に崩れてしまうことがあります。これでは実際の生活(ADL)では使えません。

言葉で意識させるのではなく、環境や課題を工夫して、無意識の姿勢制御を「引き出す」。これが専門職の腕の見せ所なんですね。

次回は「脳画像で内包後脚だけ探していませんか?」というタイトルで、画像評価でありがちなことを書いていきます。

またもっと詳しくコアな知識が知りたいよって方はぜひダイリハのInstagramやnote、YouTubeを覗いてみてください。

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